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お寺と福祉の情報局

「呼び寄せ介護」ならぬ「呼び付け介護」とは

2022年12月5日

 「呼び寄せ介護」という言葉があります。息子や娘が、郷里に住む介護が必要になった父母を、自分が住んでいる場所に呼ぶことです。もっとも、自身の住宅事情や介護力からして同居する例は少なく、親には近所の高齢者住宅に入ってもらい、気軽に面会に行けるような距離で生活することが多いようです。

新築の高級ファミリーマンション(イメージ画像)
新築の高級ファミリーマンション(イメージ画像)

 ファミリー向けの分譲マンション開発や大規模な戸建て住宅の分譲が行われると、その近くにある高齢者住宅では、マンション・戸建て住宅を購入した人たちの「呼び寄せ介護」による入居が見られるそうです。また、それを見越して「近隣マンションに住む人の家族は特別割引料金で入居可能」などといったキャンペーンを打ち、ポスティングなどでアピールする高齢者住宅もあります。

 そうした呼び寄せ介護をする子どもたちは、概して親子関係が良好なことが多く、面会に頻繁に来る、運営に対して協力的―など、高齢者住宅側にとってもメリットが多いといわれています。
 
 さて「呼び寄せ介護」は、子どもが親を呼ぶのが一般的ですが、中には逆のケースもあります。

 都内の高級住宅地にある入居金数億円という超高級老人ホームのすぐ向かいには、大型分譲マンションが立っています。老人ホームの入居者の中にはマンションも合わせて購入し、「ほら、せっかく買ってやったのだから、お前たちがこっちに引っ越してこい」と、子どもに「呼び寄せ介護」ならぬ「呼び付け介護」を求めるケースも多いとか。

 子どもたちは「通勤や通学に不便になる」と感じつつも、誰もが憧れる高級住宅地に立つマンションを自己負担なしで手に入れられるとあって「NO」とは言えず、近居をすることがほとんどだそうです。

 

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