2023年12月23日
高齢者住宅の中には「2人部屋」を設けており、夫婦または兄弟姉妹など血縁関係にある人が一緒に住めるところもあります。もっとも「夫婦で入居したが、部屋は別々がいい」と希望するケースがあったり、「どちらか一方の要介護度が重くなったり、認知症が進んだりして一緒の部屋で生活するのが難しくなった」などの理由で「同居解消」をしなくてはならないケースもあります。
高齢者住宅を運営する側としては、「全体のうちどのぐらいの部屋を2人用にするか」「いかに2人部屋に住み続けてもらうか」「2人での生活が難しくなった場合に、どのような対応ができるか」などが腕の見せどころともいえます。
さて、こうした2人部屋の同居条件は「血縁関係」にあることがほとんどです。しかし、大阪には「血縁関係にない人」も同居可能、単刀直入に言えば「恋人」「事実婚」の同居を想定した2人部屋を設けている老人ホームがあります。
今は夫婦の3組に1組が離婚する時代です。死別も含めれば、配偶者がいない高齢者は急速に増えています。そして同様に増えているのが、介護予防教室などの高齢者の「出会いの場」。この結果、お互いに気に入り「入籍とまではいかないけれど、できればずっと一緒にいたい」と考えるシニアカップルは珍しくありません。こうしたニーズに対応したいと、ホーム運営者は語っています。