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お寺と福祉の情報局

現場に「プレゼン能力強化」研修 就労意欲が向上

2024年4月9日 | 2024年7月9日更新

 「介護現場で働く上で必要な能力の研修」というと、何を思い浮かべるでしょうか。「移乗や入浴介助の技術」「認知症への対応」「接遇・マナー」あたりが一般的ではないかと思いますが、ある介護事業者では「上司へのプレゼンテーションノウハウ」を教えています。

 

プレゼン強化研修(イメージ)
プレゼン強化研修(イメージ)

 介護に対するニーズの多様化や、他社との差別化の必要性などを受けて「利用者一人一人の希望に合わせたサービスの提供」を掲げる介護事業者が増えています。例えば「映画が見たい」という利用者がいれば、保険外サービスとしてスタッフが1対1で映画館まで同行する―といった具合です。

 しかし、実際に現場スタッフの一人がこうしたサービスの導入を提案しても、他のスタッフから反対の声が上がることが多いようです。プレゼンテーションノウハウの研修を行う介護事業者は、その理由について「『人手が足りない』『事故が起こったらどうするのか』に加え『どうせ上司が反対するから』というものが多いです」と語ります。

 3番目のような意見が出るのは、「上は現場の声を聞いてくれない」という不平不満があるからではないでしょうか。当然、それはスタッフのモチベーション低下にもつながります。

 組織の上になればなるほど、経営のことを考えなくてはなりません。単に「利用者が喜ぶ」だけでは、説得は難しいでしょう。費用対効果などに関してしっかりした根拠に基づいたプレゼンができれば、上を説得できます。

 しかし、現場スタッフはプレゼンの方法を学ぶ機会はまずありません。

 自分の意見が通る、ということが、現場スタッフの満足度向上につながる―。「伝え方」を教えることが、結果として離職防止につながっているそうです。

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