2025年1月12日 | 2025年1月29日更新
※文化時報2024年10月25日号の掲載記事です。
障害のある子やひきこもりの子の「親なきあと」について語り合う「親あるあいだの語らいカフェ」が12日、京都市東山区の浄土宗西山禅林寺派良恩寺(小島観修住職)で開かれた。街なかでありながら静かな環境のお堂で、スタッフを含む10人の参加者たちがお互いの話に耳を傾けた。
この日はひきこもりの子の親だけでなく、ひきこもり当事者も参加。発達障害を持つという40代の男性は、勉強は得意だったが簡単な指示が理解できずに叱責(しっせき)されることが多く、他人を恐れるようになったという。親への思いや願いを聞き、ひきこもりの子を持つ別の参加者は「子どもの立場からの意見を知ることができて良かった」と話していた。
一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事、京都市下京区)の理事兼アドバイザーの藤井奈緒さんは「見た目からは分からない障害は理解されにくく、本人は余計に苦しむ」と話していた。