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企業から支援続々 お寺の子ども食堂

2022年11月18日

※文化時報2022年8月30日号の掲載記事です。

 浄土宗大本山くろ谷金戒光明寺(京都市左京区)で19日、職員有志らで結成する「こころばかりの会」が主催する「くろ谷子ども食堂」が開かれた。月1回の活動には、社会貢献を志す複数の企業や個人から支援が届く。お寺という場が、誰かのために活動したい人たちを支えている。(大橋学修)

くろ谷子ども食堂にナムルを届けた孫さん
くろ谷子ども食堂にナムルを届けた孫さん

 この日のメインは加工肉販売会社いちなん(京都市左京区)が提供するナムルを使ったピビンバ。材料は、代表取締役の孫恵文(そん・えいぶん)さんが自ら届けることになっていた。

 金戒光明寺の職員をはじめとするスタッフは午後3時ごろから机や椅子を並べ、提供されたお菓子を袋詰めし、ホワイトボードにメニューを書き込む。フラワーアレンジメントの教室を開いているという女性2人がテーブルに花を飾りに訪れ、直径5センチほどのガラスの器にバラやガーベラを生けていった。

 開始時刻の午後5時前になって、スタッフらが不安な表情を見せ始めた。孫さんが来ない。運営支援を買って出た京都賀茂ライオンズクラブのメンバーやザ・プリンス京都宝ヶ池(京都市左京区)の社員ら企業からのボランティアは続々と来たが、孫さんの姿はない。

 息を切らせて孫さんがやってきたのは、5時15分。クーラーボックスには、太モヤシとミツバなど5種類のナムル。さらに、時雨煮風に加工した牛ミンチと短冊に刻んだ薄焼き卵も入っていた。全員で手分けして盛り付け、子どもたちに振る舞った。

 孫さんは、これまでにもいろいろな食材を提供してきた。自分で子ども食堂を開き、社会に恩返ししたいとの願いを持っていたが、単独では難しさを感じていたという。「金戒光明寺は散歩でよく訪れる大好きな場所。ここで子ども食堂のお手伝いができるのは、とてもうれしい」と話した。

 

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