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8年の歩み振り返る 関西臨床宗教師会が活動紹介

2023年9月11日

※文化時報2023年7月14日号の掲載記事です。

 臨床宗教師=用語解説=の有志らがカフェデモンク=用語解説=について話し合う第7回カフェデモンクサミットが6月26日、オンラインで開催された。関西臨床宗教師会(森田敬史会長)が「関西臨床宗教師会カフェデモンクのあゆみ2015―2023」と題し、コロナ禍における取り組みをビデオで紹介した。

カフェデモンクについて話す森田会長(右上)ら
カフェデモンクについて話す森田会長(右上)ら

 サミットでは、関西各地の活動者が開催した時の様子や工夫点を簡単に説明したビデオレターをまとめ、上映。各地での事例を振り返った。律宗大本山壬生寺(京都市中京区)での活動のほか、今年2月に開催した文化時報創刊100周年記念報道写真展でのカフェデモンクの様子も一例として紹介した。

 オンラインでの活動としては、真言宗泉涌寺派城興寺(京都市南区)の上原慎勢住職が、訪問看護ステーションとの連携や医療・福祉施設の関係者に傾聴の説明会を行ったと報告。臨床宗教師の傾聴の特徴や、申し込みを受けた際の手順などを説明したと話した。

 また、個別の傾聴依頼への対応として「多言語版カフェデモンクForYou」の取り組みも紹介。韓国語、フランス語、英語で対応していることなど、コロナ禍により、多様な活動形態が生まれたことが共有された。

 森田会長はサミットの最後に、「8年経過し、ここに小さな流れが結実している。来てくれたゲストのために、開催したことに満足するのではなく、継続していくことが必要」と話した。今後も大阪や奈良での開催や医療との連携を目指し、準備を進める。

【用語解説】臨床宗教師(りんしょうしゅうきょうし=宗教全般)
 被災者やがん患者らの悲嘆を和らげる宗教者の専門職。布教や勧誘を行わず傾聴を通じて相手の気持ちに寄り添う。2012年に東北大学大学院で養成が始まり、18年に一般社団法人日本臨床宗教師会の認定資格になった。認定者数は23年5月現在で212人。

【用語解説】カフェデモンク(宗教全般)
 2011(平成23)年の東日本大震災を機に始まった超宗派の宗教者による傾聴移動喫茶。コーヒーやスイーツを振る舞い、人々の心の声に耳を傾ける。曹洞宗通大寺(宮城県栗原市)の金田諦應住職が考案し、僧侶や修道士を意味する英語のモンク(monk)と文句、悶苦の語呂合わせで命名した。全国の災害被災地や緩和ケア病棟など14カ所に広がっている。

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