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胸中明かし思い聴く 千葉・船橋「語らいカフェ」

2023年11月5日

※文化時報2023年9月19日号の掲載記事です。

 障害のある子やひきこもりの子の親が面倒を見られなくなる「親なきあと」について語り合おうと、千葉県船橋市の日蓮宗上行寺船橋別院は11日、「親あるあいだの語らいカフェ」を開いた。午前と午後の2部制で、遠山玄秀副住職を含めて午前は5人、午後は7人が参加。それぞれが胸の内を明かし、それぞれの思いを聴いた。

「親なきあと」を巡り、さまざまなことを語り合う参加者たち
「親なきあと」を巡り、さまざまなことを語り合う参加者たち

 一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事)が普及に努める事業の一つで、上行寺船橋別院での開催は6月に続き2回目。今回も本堂で車座になって行われた。

 午前の部は、療育の目標や就労というゴールに駆り立てられる親の息苦しさと、啓発活動に埋もれる障害児・者個人が話題になった。午後の部は、自分が面倒を見るかどうかというきょうだいの葛藤や、福祉と教育の連携などについて話が及んだ。

 参加者からは「ぶっちゃけた話ができた」「支える人の心を支えられる場が必要だと感じた」との感想が聞かれた。初めて訪れた久保田治助・早稲田大学教授(社会教育学)は「親が語り合うだけでなく、死やあの世を含めた自分と子どもの未来について話せる場。お寺でないとできない活動だと思った」と話した。

 遠山副住職は「非常に良い場だった。尽きることなくいろいろな話が出てきて、親なきあとを取り巻くさまざまな課題も見えてきた。地域社会にあるお寺だからこそ、できることはあるはずだ」と振り返った。

 上行寺船橋別院での「親あるあいだの語らいカフェ」は次回、12月14日に開かれる。

 

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