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「文化時報」コラム

〈68〉団体参拝は大人の遠足

2024年3月1日

※文化時報2023年11月7日号の掲載記事です。

 4年ぶりに南御堂(真宗大谷派難波別院)の報恩講に団体参拝した。瑞興寺と願生寺、そしてあかんのん安住荘の合同で1台のバスを出した。あかんのん安住荘は筆者が管理する聞法会館。お寺ではないが、同列に扱ってもらえてうれしかった。

 あかんのん安住荘へ集う人全てが「真宗門徒」というわけではない。クリスチャンもいれば新宗教系団体に縁の深い人もいる。宗教的には垣根が低い。だから報恩講の団体参拝も「みんな行くなら一緒に」という感じで参加してくれた。それでも勤行の間、神妙な顔つきでずっと座っていた。

 参拝は午前中に終わるので、午後からは少し足を延ばす。「大人の遠足」である。幸いにしてスカッとした秋晴れの日であった。

 途中のサービスエリアでお弁当を食べ、その後「グリコピア神戸」に向かった。菓子メーカーミュージアムであり、製造現場を見学もできる。南御堂でブットンくん(南御堂のイメージキャラクター)のイラスト入りスナックをもらった直後にそのスナックの製造工程を見せてもらえたので、ワクワクした。バスの中では住職がマイクを持っていろいろな話をしてくださる。難しい話ではなくバスガイドである。こんな団体参拝をしている。

 今年の南御堂は盆踊りも再開したそうだ。大阪のど真ん中で開催される盆踊りは大盛況である。宗教・宗派を超えてたくさんの人が集まってくれる。本来お寺とはそういうものではないだろうか?

 檀信徒の皆さまから集まる浄財で成り立っているのは忘れてはならないが、だからと言って「檀信徒以外入場お断り」というのも変だと思う。お寺側にそんな気がなくとも、檀信徒以外が近寄らないなら同じことだろう。

 ただし、人がたくさん集まればいいというものでもない。少なくとも真宗寺院は聞法道場であるはず。そこさえ外さなければ、「大人の遠足」が入り口であっても、やがて聞法する人が増えると思う。

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