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お寺と福祉の情報局

あえて歯がない状態で仕事する、介護職の仰天事情

2025年2月13日 | 2025年2月14日更新

 ビジネスの現場で働く人にとって、身だしなみは非常に大切です。メイクをしたり清潔感のある服装をしたり、健康的なイメージを相手に与えたりしようとするのは当たり前。これは、歯に関しても同じです。

生活に欠かせない「歯」(イメージ画像)
生活に欠かせない「歯」(イメージ画像)

 歯が抜けている、虫歯が目立つといった状態のままでセールスや接客の仕事をしようと思う人はいないでしょう。多くの人が差し歯を入れるなど何らかの手を打つのではないでしょうか。

 しかし、介護の現場には「歯がなくてもそのままで仕事している」という人がいます。

 とりわけ、生活保護受給者など生活に困窮している人たちが多く住んでいるエリアで活動しているケアマネジャーや訪問ヘルパーには「あえて歯を治療せず、ボロボロのままにしている」というケースが見受けられます。

 これは「仕事が忙しくて治療に行く時間がない」「治療費がない」のが理由ではありません。自分だけがピカピカの歯で仕事をしていると、担当している高齢者が「自分たちとは違う世界に住んでいる人だ」と思ってしまい、心を開いてくれなくなるからなのだそうです。

 担当する人の生活や経済状況を正しく把握し、悩みや課題をしっかり聞き取ることが重要な介護職にとって「その人と目線を合わせて接する」ことは何より大切です。

 だからといって、自分の生活にもさまざまな支障があるであろう「歯がない」状態をずっと続けているのは、見上げたプロ根性といえるかもしれません。

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