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お寺と福祉の情報局

「漫画を読むこと」に手当支給

2023年2月18日

 介護現場で働く人たちに大切なのはコミュニケーション能力です。利用者や同じ職場の仲間との会話が、明るく居心地の良い施設を生み出します。とはいっても「仕事に関する話はできても『雑談』は苦手」という人も少なくありません。雑談が苦手な人は「何を話していいのか分からない」と悩むことが多いようです。今回は、スタッフが「雑談の話題」を簡単に仕入れることができる介護事業所の取り組み事例を紹介します。

漫画(イメージ画像)
積み上げられた漫画の本(イメージ画像)

 あるサービス付き高齢者向け住宅では、スタッフに「読書手当」を支給しています。読むのは漫画や雑誌でも構いません。何を読むかの事前報告や読後のレポート提出も不要です。「とにかく、何でもいいから気軽に読んでもらいたい。『昨日読んだ漫画が面白かった』みたいな話が気軽に施設内で飛び交うようになれば」と、担当者は導入の目的を語ります。

 関西で介護付有料老人ホームやグループホーム、訪問介護事業所を運営する会社は、有給休暇とは別に「利用者とのコミュニケーション促進に役立つ活動をする」ことを目的に年間5日まで休暇を取得できる制度を設けています。これも実際に休日にどのような活動をするかは不問です。どこかへ遊びに行けばそのことが、家でテレビを見ていればその内容が、翌日に利用者との雑談につながるからです。

 介護職は「長期の休みが取りにくい」「家族や友人と休みが合わない」などの理由から、旅行やイベントなどへの参加が難しい現実があります。そうしたことが「何にも話題になることをしていない=話題がない」という先入観につながっていました。しかし、ここで紹介した手当や制度を活用すれば、介護職でも負担なく雑談ネタを手に入れることができます。

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