検索ページへ 検索ページへ
メニュー
メニュー
TOP > お寺と福祉の情報局 > 介護の豆知識 > 老人ホームでの葬儀はレクリエーション?

知る

お寺と福祉の情報局

老人ホームでの葬儀はレクリエーション?

2023年8月2日 | 2023年8月3日更新

 最近は、有料老人ホームなどの高齢者住宅で入居者が亡くなると、「お別れ会」などと称してセレモニーを行うことが珍しくありません。ご遺体をロビーや食堂に安置し、ほかの入居者やスタッフ、関係者が花や手紙などを手向け、出棺を皆で見送ります。

老人ホームでの葬儀(イメージ)
老人ホームでの葬儀(イメージ)

 核家族化が進んだことで、家族や親族がおらず、いたとしても関係が良くない入居者も増えています。このため、入居者自身が「疎遠になってしまった家族よりも、長年一緒に過ごして仲良くなったホームのスタッフや入居者仲間に見送ってもらいたい」と、ホーム内での葬儀を希望するケースが少なくないといいます。喪主はホーム長が務めることが多く、中にはニーズに応じるため、入居者用の合祀(ごうし)墓を用意しているホームもあるそうです。

 「ホーム葬」を当初から希望する入居者は、入居時にいくばくかのお金を「私の葬儀に使ってください」とホームに預けることが多いそうなのですが、葬儀にどの程度の費用がかかるのかを、一般の人が事前に、正確に把握するのは難しいものです。このため「預かったお金では足りない」というケースもままあるとか。

 こうした場合には、ホーム長が不足分を自腹で賄ったり、場合によってはホームのレクリエーション費用を充当したりするそうです。

 葬儀がレクリエーションとはいささか違和感がありますが、それなら皆で歌って明るく送り出すなど、笑顔あふれる葬儀にしたいものです。

おすすめ記事

error: コンテンツは保護されています