2024年1月16日 | 2024年7月8日更新
カラオケ事業を展開する第一興商が、有料老人ホームやデイサービスなどの介護事業所、地域の高齢者サロンなどの「通いの場」で人気のカラオケ曲トップ30を発表しました。
1位は1949年発売の「青い山脈」。このほか1940年代の楽曲では「リンゴの唄」(9位)、「銀座カンカン娘」(21位)が入っています。有料老人ホーム入居者の平均年齢は90歳前後といわれていますので、10代の青春真っ盛りの時代の曲といえます。
年代別では最も多かったのは1960年代の曲。「上を向いて歩こう」(3位)、「高校三年生」(10位)、「いつでも夢を」(14位)、「明日があるさ」(29位)など10曲がランクインしました。60年代に若者時代を過ごしたとすれば、今は70代ぐらいでしょうか。介護事業所よりは利用者の平均年齢が若い高齢者サロンなどで人気といえそうです。
対象が高齢者だけに古い曲が多いですが、唯一2000年以降の発売でランクインしたのが「きよしのズンドコ節」(19位)です。いかに氷川きよしが高齢者層に人気があるかが分かります。この曲はリズムがいいので曲に合わせて体を動かしやすく、介護予防体操として皆で楽しむのに向いているのも人気の理由といえます。
最近、高齢者住宅では「入居時年齢の上昇」が顕著だそうです。少し前までは80代前半で入居する人が少なくなかったのですが、介護予防の意識の高まりや在宅で生活できる環境が整ったこともあり、今では90歳を超えてから入居をする人も多いとか。「ホーム内の世代交代」がなかなか進まないことから、これらの曲の人気もしばらくは不動といえそうです。