2024年10月7日 | 2024年10月8日更新
「高齢者は昔の歌や映画が好き」といわれます。では具体的に、どのぐらい昔が「刺さる」のでしょうか。介護現場のレクリエーションを考える人にとっては頭の痛い問題でしょう。
以前のコラムで少し触れましたが、カラオケで一番盛り上がるのは「20歳の頃の曲」だそうです。体力も元気もあり、夢や希望に満ちあふれていた20代に楽しい思い出が多いのは自然なことではないでしょうか。
これを介護事業所利用者の中心年齢である85歳~75歳に当てはめれば65~55年前。つまり1959~69年ということになります。
そこで、今回から1960年代にスポットを当て、当時人気だった人物や映画、音楽、流行語や重大ニュースなどを紹介します。レクリエーションのメニューづくりの参考にしてください。まずは映画からです。
60年代は、今でも語り継がれる洋画の大作がめじろ押しです。例えば今でも「史上最高のSF映画」の一本に数えられる『2001年宇宙の旅』と『猿の惑星』は、ともに68年の公開です。
ほかにも『荒野の七人』(61年)、『史上最大の作戦』(62年)、『アラビアのロレンス』(63年)などがあります。現在まで続く「007シリーズ」の第1作『007は殺しの番号』は63年の日本公開です。
邦画では『黒部の太陽』(68年)あたりが代表作でしょうか。このほか、加山雄三さん主演の「若大将シリーズ」や、高倉健さんの「網走番外地シリーズ」などが安定した人気を保ちました。『男はつらいよ』の映画版第1作は69年の公開ですから、世代的にはもう一つ後といえるでしょう。
施設で映画の上映会などをする際には、このあたりの作品が盛り上がりそうです。