2023年3月8日 | 2023年6月9日更新
※文化時報2023年1月27日号の掲載記事です。
障害のある子やひきこもりの子の親が、わが子の面倒を見られなくなる「親なきあと」をテーマにした第2回「親あるあいだの語らいカフェ」が17日、真宗大谷派の聞法道場「あかんのん安住荘」(三浦紀夫館長、大阪市平野区)で開かれた。落ち着いた雰囲気の中、支援者やスタッフを含む20人が、情報交換や分かち合いの時間を過ごした。
一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事、京都市下京区)の関連事業。財団からは、障害のある子のいる藤井奈緒理事と小迫孝乃アドバイザーが参加し、上智大学グリーフケア研究所の学生らも傾聴ボランティアとして訪れた。
全員で自己紹介をした後、学齢期の子の親たちから話を求められた藤井理事が、成年年齢の18歳引き下げの影響について解説。「親権が及ばなくなる前に、障害のあるわが子にしてあげられることが何なのかをご存じない方は多い。選ぶかどうかは親御さん次第だが、知っておいて損はない」と指摘した。
大阪府立東住吉支援学校PTAの片山初美会長は「学校では教えてもらえないこともあるし、先輩たちの頃は20歳成人だったので、尋ねても分からないことばかり。藤井さんに講演に来てもらったり、語らいカフェのことを他の保護者に伝えたりして、情報が途切れないようにしたい」と話した。
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