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当事者、支援者、僧侶…語らいカフェでつながる

2023年5月15日

※文化時報2023年3月28日号の掲載記事です。

 真宗大谷派の聞法道場・あかんのん安住荘(三浦紀夫館長、大阪市平野区)は21日、恒例の「親あるあいだの語らいカフェ」を開いた。一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事)の活動の一環で、約20人が参加。さまざまな立場の人々が交流を深めた。

当事者と家族を含め、さまざまな人々が集まった「親あるあいだの語らいカフェ」=21日、大阪市平野区
当事者と家族を含め、さまざまな人々が集まった「親あるあいだの語らいカフェ」=21日、大阪市平野区

 あかんのん安住荘は毎月第3火曜に語らいカフェを開催。障害のある子が親の世話を受けられなくなった際、どう生きていくかという「親なきあと」について考える場を提供している。

 この日参加したのは、当事者の親子連れ3組をはじめ、近隣の事業者や支援者、僧侶、自治体職員など。三浦館長は冒頭、「それぞれつながりをつくって、情報を共有してほしい」と呼び掛け、障害のある長女、凜さん(20)と共に訪れた同財団の藤井奈緒理事は「みんなと顔見知りになって、少しでもわが子のことを気に掛けてもらえれば」と話した。

 京都府八幡市の高松志奈さんは、自閉症で知的障害のある息子の功治さん(17)と参加。「子どもが楽しそうに過ごせて良かった。私も安心して会話に集中できた」と語り、「いつもは親同士で集まっているが、事業者の方の困り事に、自分の経験を基にアドバイスできた。役に立ててうれしかった」と振り返った。

 大阪市内を中心に介護事業を展開するれんげリビングサービスの長町修平相談員は「親御さんのリアルな話を聞けるなかなかない機会だった」。大阪府八尾市障がい福祉課の古川亜樹課長補佐は「こうしたイベントは地域の自主性が大事。ぜひ八尾市内のお寺も手を挙げて、親なきあとに取り組んでほしい」と期待した。

 

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