2022年10月31日
「制服が格好悪い」という声が、当の介護スタッフからよく聞かれます。
スタッフの制服はポロシャツにチノパンが一般的ですが、問題はポロシャツの色です。白や黒、グレー、紺など無難な色がたくさんある中で、ショッキングピンクや黄緑などの派手な色が採用されることが少なくありません。スタッフの中には「目立ちすぎて休憩時間に買い物に行くのが恥ずかしい」という声もあるようです。
派手な色には「スタッフがどこにいるのか視認しやすい」などのメリットもありますが、「制服が格好悪くて、採用されたが就職しなかった」という人もいることを考えると、もう少し「着る側の意見」も採り入れたいものです。
介護事業者の中には、制服着用を事業所ごとの判断に任せているところもあります。例えば同じ会社の有料老人ホームでも、施設の規模や価格、地域性などから一般家庭のような雰囲気を好む入居者が多い場合は、「家に制服を着た人はいない」という理由で、私服での勤務を認めています。その日のスタッフのファッションが入居者との会話のきっかけになるなど、コミュニケーションの活性化という点でも効果があるようです。
普段は制服を着用するスタッフも、入浴介助のときはジャージなどに着替えることが少なくありません。そして、若手スタッフの場合は「ジャージは高校時代のもの」ということが多いです。動きやすく、制服は格好悪いという理由から、入浴介助後もしばらくその姿で仕事をするスタッフが多いため、「速やかに制服に着替えること」とわざわざ通達を出している会社もあるといいます。