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福祉あるある

高齢者施設に1000冊の漫画ルーム 戦記物に夢中

2025年4月8日

 「漫画ばかり読んでいないで、少しは勉強しなさい‼」

誰でも子どものころに親や祖父母から言われたことがあると思います。こうした経験から、小さい頃は「大人は漫画が嫌いなんだ。ましてや高齢者は…」と思っていた人も多いのではないでしょうか。

漫画コーナー(イメージ)
漫画コーナー(イメージ)

 しかし、昨年新潟県にオープンした高齢者施設には、1000冊もの漫画が自由に読めるコーナーが設けられ、入居者に人気を集めています。

 パチンコ店やスーパー銭湯、理髪店など、利用者サービスとして漫画コーナーを設置する店舗や施設に向けて、漫画をレンタルしている企業があります。最近では賃貸マンションやシェアハウスなどが差別化の一環として導入するケースが増えてきているそうです。

 この企業が展示会にブースを出していたところ、たまたま通りかかった介護企業の経営者が「これは面白いサービスだ。今度新設する高齢者施設に漫画ルームを設けてみようと思うのだが」と声をかけてきたそうです。

 これまで、高齢者施設での事例がなかったため手探りでのスタートでしたが、ユーザーは高齢者とあって、時代劇をテーマにしたものや戦記物の漫画が人気ということも分かりました。今後は、こうしたジャンルの漫画の在庫を増やし、介護業界にも積極的に提案していきたいとのことです。

 また「拡大鏡があると助かるのだが…」という要望も寄せられており、高齢者向けのサービスメニューも拡充を図っていく予定です。

 「昔の漫画は回想療法にもなります。また、最近の漫画であれば施設のスタッフや孫と共通の話題ができ、コミュニケーションも活性化します」と、漫画導入のメリットを語るこの会社。漫画を使ったレクリエーションの企画なども視野に入れているそうです。 

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