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お寺と福祉の情報局

既存の入居者が続々と退去 恐ろしいある共通点

2022年12月20日

 ある住宅型有料老人ホーム(以下Aホーム)では、近年退居者の増加が悩みの種でした。

退去していく入居者(イメージ画像)
退去していく入居者(イメージ画像)

 入院や亡くなっての退居ではありません。誰もはっきりとした理由は言いませんが、どうやら「他の高齢者住宅に移る」らしいのです。これまでにも近隣に高齢者住宅が開業すると、新規入居者募集で多少影響が出ることはありましたが、現在の入居者が他の高齢者住宅に移るケースがここまで目立つのは今回が初めてです。

 「一体何が原因だろう」と、社長は退居した人たちについて改めて調べてみました。すると、恐ろしいことに気付きました。そのほとんどが、特定の外部の訪問介護サービス利用者(以下B社)を利用していたのです。

 慌ててB社のホームページを見ると、半年ほど前にAホームとは別の市にB社初となる高齢者向け住宅を開設していました。手っ取り早く入居者を確保する方法として、Aホームを含め、他施設に出入りするヘルパーに「うちのホームの方が安くてサービスがいいですよ」などと語り掛け、入居者の引き抜きをさせていると想像できました。

 早速B社に説明を求めましたが、当然ながら「知らない」の一点張りです。それどころか「そりゃ、ご利用者さまとの日常会話の中で『弊社が新たに高齢者住宅事業を始めた』程度の話が出ることはあるだろうが…」と、引き抜きをにおわす発言までするほどでした。

 結局B社が「当社ヘルパーがAホームを訪問すると、業務を妨害されるなどの支障が出る」ことを理由に、Aホーム入居者へのサービス提供を拒否するようになったため、関係は消滅したそうです。何とも後味の悪い結果になってしまいました。

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