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お寺と福祉の情報局

「命のバトン」つなぐ 映画『みとりし』上映会

2023年1月17日

 看取(みと)りを専門にする職業「看取り士」を描いた映画『みとりし』(白羽弥仁監督、2019年)の上映会が2022年11月13日、京都府大山崎町の大山崎ふるさとセンターで行われた。約80人が参加し、誰かに看取られることで迎えられる温かく幸せな最期について考えた。

 

約80人が集まって行われた上映会
約80人が集まって行われた上映会

 映画は、交通事故で娘を亡くした柴久生(榎木孝明)がセカンドライフの仕事として看取り士を選び、岡山県高梁市で新人の高村みのり(村上穂乃佳)と共にさまざまな患者の看取りに立ち会うという物語。柴が高村にアドバイスをするシーンでは、「ただ黙って聞いて、優しく触れて、気持ちを受け止める」と、看取り士の神髄を語る。

 看取り士は、柴田久美子会長が12年に一般社団法人日本看取り士会を設立し、資格としてつくった。22年10月末現在で全国に約2千人おり、拠点となる看取りステーションは41カ所に開設されている。

 この日は上映会に合わせ、看取りステーション京都めぐみ(京都市西京区)の花木恵代表の講演も行われた。

講演する花木代表
講演する花木代表

 看護師でもある花木代表は、看取り士の仕事を相談業務、臨終への立ち会い、看取りの作法の伝授であると紹介。「命のバトンを手渡せるよう努めるのも、看取り士の役割。全ての人が最期に愛されていると感じて旅立てる社会をつくりたい」と話した。

 2022年が日本看取り士会の設立10周年に当たることから、全国で映画『みとりし』の自主上映が行われている。新型コロナウイルスの影響で、死への不安や在宅看取りへの関心が高まっており、反響は大きいという。

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