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お寺と福祉の情報局

「語尾が『て』の言葉」はNG

2023年2月6日

 「だから」「だって」「でも」「どうせ」など「ダ行」で始まる言葉は、反論や言い訳などに使われることが多く、人間関係を損ねやすいといわれています(「どうもありがとう」は別でしょうが)。

話し方の工夫で人間関係を円滑に(イメージ画像)
話し方の工夫で人間関係を円滑に(イメージ画像)

 介護職の退職理由の1位は人間関係といわれています。もちろん「あの人とは性格が全く合わない」などの根本的な原因もあるかもしれませんが、「ダ行言葉」のように、ちょっとした言葉遣いが人間関係を壊す原因になっているかもしれません。では、具体的にどのような言葉が問題になるのでしょうか。

 ある有料老人ホームでは、「語尾が『て』の言葉」を利用者に使わないように指導しています。具体的には「待って」「立って」「座って」「食べて」「寝て」などです。これらは、こちらの都合や希望を相手に押し付ける言葉です。

 このホームでは「利用者が対象」でしたが、職場の仲間にも同様のことがいえるのではないでしょうか。

 では、「待って」を「待ってください」「すみませんが待ってください」と丁寧に表現すればいいのでしょうか。それでも自分の都合で相手を待たせていることには変わりありません。相手はどのぐらい待てばいいのか分かりません。その間にそこを離れて他の仕事をしていいのかどうかも分かりません。これでは待つ側のイライラが募るばかりです。

 重要なのは「丁寧に言う」のではなく「5分後にまた来ます」など、「具体的に説明する」ことです。これで待たされる側のストレスはだいぶ軽減されます。多忙な介護現場では、ついつい言葉を省略したり、説明を省いてしまったりしがちです。しかし、そうしたときこそ「丁寧に・具体的に話す」ことが良い人間関係の構築につながります。

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