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お寺と福祉の情報局

「親なきあと」リスク軽減は損害保険で

2023年6月13日

 障害者の親やきょうだいなど親族の立場にある専門家たちでつくる一般社団法人「親なきあと」相談室関西ネットワーク(藤原由親・藤井奈緒代表理事)は4月27日、大阪市立青少年センター(大阪市東淀川区)で第28回セミナーを開いた。「障がいのあるご家庭のリスクを軽減する相談事例集」と題して、同ネットワーク相談員の中嶋一博さんが登壇。約20人が参加し、損害保険を巡る実例を通して、リスク管理について考えた。

損害保険について解説する中嶋さん
損害保険について解説する中嶋さん

 中嶋さんは保険代理店に勤務するファイナンシャルプランナーで、医療的ケアが必要な長男(4)の父親。実例を基にした質問を8問用意し、参加者に答えてもらいながら、損害保険のポイントを分かりやすく説明した。

 中嶋さんは「事故は突然起きる。経済的損失をいかに少なくし、リスクを回避する方法として保険がある」と強調。「親なきあと」の子どもの収入として、アパートや駐車場などを残す際には、老朽化や災害などのリスクがあると指摘した。

 また、障害のある本人が生命保険や損害保険に加入する場合は「保険加入が理解できるかどうかによって対応が異なる」と話した。その上で、意思表示や契約能力がなくても入れる保険会社があるとし、自身の長男のために契約した医療保険を紹介しながら、補償内容や給付金に関して解説を加えた。

 さらに、「障害のあるご家庭のよりよい親なきあとを目指すために、今の家庭のお金の状況と社会制度、保険、福祉をしっかり把握しましょう」と呼び掛け、会場からの個別の質問に答えていた。

 

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