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「親なきあと相談室」他の住職も参加

2023年3月26日

※文化時報2023年2月21日号掲載記事です。

 浄土宗願生寺(大河内大博住職、大阪市住吉区)で13日、7回目の親なきあと相談室が開かれた。この日は真言宗泉涌寺派城興寺(京都市南区)の上原慎勢住職が見学を兼ねて参加。障害児・者の親たちと語り合った。

 願生寺と城興寺は、ともに一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事)の支部を開設。願生寺は昨年7月から8月を除く毎月第2月曜に「親なきあと相談室」を、城興寺は昨年6月から3カ月に1度、第1日曜に「親あるあいだの語らいカフェ」を開いている。いずれも当事者や家族、支援者らが集い、話をしたり聴いたりして、心安らぐ時間を過ごす。

 この日は大河内住職、上原住職のほか、同財団の藤井奈緒理事と小迫孝乃アドバイザーが相談員として参加。近くの小学校や支援学校にわが子を通わせる母親を含む当事者8人が訪れた。

親なきあと相談室で語り合う相談員と当事者ら
親なきあと相談室で語り合う相談員と当事者ら

 住吉区の谷晶子さんは「よくしゃべった。いろいろな立場や世代の方がおられるので、心配事を相談しやすく、安心感がある」と話した。

 上原住職は「私自身が『頑張らなければ』という思いで来たが、私たちが頑張るまでもなく、皆さんが自由に思いを吐き出しておられた。お寺が居場所だけつくるという素晴らしい取り組みだ」と感想を語った。

 願生寺は、親なきあと相談室を大阪府看護協会の「まちの保健室」や介護者カフェ=用語解説=と同時に開催している。大河内住職は「新年度からは『ごちゃまぜカフェ』という名称で、装いを新たにしたい」と抱負を述べた。

【用語解説】介護者カフェ

 在宅介護の介護者(ケアラー)らが集まり、悩みや疑問を自由に語り合うことで、分かち合いや情報交換をする場。「ケアラーズカフェ」とも呼ばれる。主にNPO法人や自治体などが行い、浄土宗もお寺での開催に取り組んでいる。孤立を防ぐ活動として注目される。

 

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