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福祉あるある

入居者の自治会に協力要請…文化祭での恒例行事

2023年11月2日

 新型コロナウイルス感染症が5類になり、高齢者施設でのイベントが次々に復活しています。今年の夏は数年ぶりに地域の人や家族を招いて夏祭りを行った所も多いのではないでしょうか。

高齢者施設での文化祭(イメージ)
高齢者施設での文化祭(イメージ)

 施設のイベントというと、夏祭り、クリスマス、節分、ひな祭り、七夕などが一般的ですが、比較的元気な人が多い施設では、秋に「文化祭」を行う所があります。

 利用者の中には、書や絵画、陶芸などが趣味の人も多くいます。またコーラスやハンドベルなどのサークル活動が盛んな施設もあります。そうした入居者にとって、文化祭は自身の腕前や日頃の練習の成果を披露できるまたとないチャンスです。

 首都圏のあるホームでも、秋に文化祭を行っていましたが、ユニークなのはその運営方法です。ホームには入居者の自治会があり、ホームから「今年の文化祭に自治会として協力していただけないでしょうか」と要請するそうです。

もし、ここで「NO」となれば文化祭はホームスタッフだけで運営し、入居者は「来場」はできても「出展」や「出演」することはできません。要請を受けた自治会では、会員たちで協議をして協力の可否を決めるそうです。もちろん入居者は「自分の作品を出展したい」という思いがありますので、協議は毎回すんなりと「YES」で決まるそうです。
 
 形式上のこととはいえ、こうした手続きを踏むことが、「自分たちもイベントの運営に関わる」という積極性につながり、「ホームから何かを頼られる立場である」という承認欲求を満たす結果になるのではないでしょうか。

 このホームでも、今年は4年ぶりに外部の人に開放した文化祭を開催するそうですが、自治会の回答はもちろん「YES」だったそうです。

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