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福祉あるある

授業に麻雀! 意外な場面で役立つスキル

2023年11月20日

 リハビリテーション職を養成する首都圏のある大学では、「麻雀(マージャン)」を授業の一環に組み込んでいるそうです。多くは「生まれて初めて牌(はい)を触った」というレベルだそうですが、中には小中学生のころからネット麻雀をしていた人もいるなど、意外と経験者はいるそうです。

麻雀
麻雀(イメージ)

 ところで、なぜ麻雀なのでしょうか。目的は、在学中に行われる高齢者施設での実習で、利用者とコミュニケーションを図ることです。

 今まで高齢者とまともに話したことがなく「実習先で何を話していいか分からず、全くコミュニケーションが取れなかった」という学生も、過去には大勢いたそうです。それが自信の喪失につながり、卒業後に全く別の道に進んでしまう可能性があることから、大学としても「高齢者とのコミュニケーション方法」をいかに教えるかが課題でした。

 これまでは、カラオケなどでコミュニケーションを図ってきましたが、歌は年齢により「刺さる歌」が違うので、利用者の年齢層や世代の変化に合わせ、学生が昔の複数の曲を覚えなければならないというデメリットがありました。

 それに対して麻雀は、一度覚えればどの年代の人とでも遊べますし、1ゲームが約30分とちょうどいい長さですので、対戦者と適度にコミュニケーションが図れ、親密になれます。

 また、学生が麻雀を覚えることは、高齢者施設にも大きなメリットがありました。

 レクリエーションの参加率を高めることは、どこの施設でも課題となっています。そこに学生の麻雀実習を取り入れると、入居者は自分の孫ぐらいの世代に打ち方を教えることができて、やりがいを感じられるというのです。普段のレクリエーションのときには部屋にこもりがちな入居者も、積極的に参加するそうです。

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