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福祉あるある

誰もが盛り上がる「自分の家の間取り書き」

2024年2月21日

 「終活」という言葉はすっかり定着しました。その一環としてエンディングノートを書くことも広まっています。元々は自分が死んだり、意思表示ができなくなったりしたときに、家族などが困らないためのものですが、自分の人生の振り返りや整理につながることから、介護施設など高齢者が集まる場所でのレクリエーションの一つとして活用するケースも多いようです。

間取り書き(イメージ)
間取り書き(イメージ)

 とは言っても、高齢者が長時間、一つのことに黙々と集中して取り組むのはなかなか難しいものです。そのため、まずは「昔の自分を振り返る」という雰囲気の「場をつくる」ことが重要になります。こうした講座を行う講師によると、それに効果てきめんの方法があるそうです。

 それは「自分が住んでいた家の間取りを書く」ということ。実際にこれを呼び掛けると、参加者全員が真剣になって取り組むそうです。

 家がなかった人はまずいませんから、全員が平等に取り組めます。仮に貧しい暮らしで幼い頃の家にいい印象がない人でも、学生時代の下宿や新婚時代に住んでいたアパート、初めて買ったマイホームなど、思い出がたくさん詰まっている以前住んでいた家について書けます。

 そして、何より大きいのは、「自分の家の間取りを他人は誰も知らない」という点です。記憶が曖昧になっていたりして、正しい間取りを書けないこともありますが、それについて誰も「間違っているよ」と指摘することがありません。

 高齢者がレクリエーションなどに参加しなくなってしまう大きな原因に「ちゃんとできないから恥ずかしい」「失敗したことでプライドを傷つけられた」といったことがあります。間違いを指摘されない=堂々と失敗できる「間取り書き」は、その心配がないという点で、非常に魅力的といえます。

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