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福祉あるある

徘徊防止に効果あり 子どもが実践する声掛け方法

2024年5月4日

 堺市のデイサービスでは「子連れ出勤」を推奨しており、現在18人いるスタッフのうち14人が子どもを職場に連れてきています。学校が休みの日など、多いときには10人以上の子どもがデイの中で高齢者と一緒に過ごしています。

子ども(イメージ)
子ども(イメージ)

 高齢者の認知機能の維持改善にいい効果が出ているだけでなく、子どもと高齢者が一緒に散歩に行くことが多く、機能訓練にもつながっているとか。もっとも、出先で何か事故があったり迷子になったりしてはいけません。「出かけるときにはスタッフに必ず一声かける」というのがルールになっています。

 とはいうものの、高齢者の中には認知症の人もいます。そして、子どもたちの中には2歳児や1歳児もいます。そうした「ルールを理解できない人」たちだけで連れだって散歩に出かけてしまうことが、このデイにとって何より怖いのだとか。

 そうした場合に役立つのが、小学生などもっと年上の子どもたちです。出かけようとする高齢者を見つけると、しっかりと注意してくれるそうです。

 このデイの運営者によると「その注意の方法が、私たちのような大人と子どもたちとでは大きく違う」のだとか。

 具体的には、大人の場合は「勝手に出かけてはいけません」と、行為そのものを禁止するような注意の仕方をしがちです。それに対して、子どもたちは「外に出かけるときには、スタッフに言ってからじゃないとダメなんだよ」と、ルールを守るように注意をすることが多いのだそうです。

 「認知症の高齢者でも、子どもたちの注意の仕方だと素直に従うことが少なくありません。子どもたちの言動に、私たちも気付かされることが多いです」と運営者は語ります。

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