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福祉あるある

言葉遣いの向こうにあるもの

2022年10月13日

 ある介護福祉士の女性から聞いた、新人の頃の「今となっては笑える話」です。

 

利用者に話しかける職員(イメージ画像)
利用者に話しかける職員(イメージ画像)

 女性には憧れの職員さんがいました。てきぱきと仕事をこなし、利用者さんとの息もぴったりで、まさに「できる人」に見えました。早く仕事ができるようになりたいと思っていた女性は、実習でその職員さんのまねをすることにしました。

 憧れの職員さんは、利用者さんと敬語を使わず、いわゆる「タメ口」で話すことがあったそうです。友だち感覚で話すことがコミュニケーションの秘訣であると勘違いした女性は、実習で初めて接する利用者さんになれなれしい言葉遣いをしてしまったのだとか。

 「案の定、話し方について実習後に注意を受けました」と女性。早く仕事に慣れたいという思いが先走り、利用者さんを一人の人間として敬うことを忘れていたのだと振り返ります。

 「あの職員さんは、利用者さんとしっかりした信頼関係を築き上げていたからこそ、敬語を使わずに話せていたのかもしれません。新人の私がすぐにまねすべきことではなかったんですね。今思うと若かったなと笑えますが、当時は利用者さんに失礼なことをしたと落ち込みました」

 どんな立場でも、相手も自分と同じ「人」として、敬意を忘れずに接することが大事だというお話でした。

 

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