2024年12月14日
今回は、1960年代の日本の人気テレビ番組を振り返ります。
NHK大河ドラマの放送開始は1963(昭和38)年です。第1作は幕末が舞台の「花の生涯」。主人公の井伊直弼を歌舞伎役者の尾上松緑が演じました。
当時はまだ大河ドラマという名称はなく「大型時代劇」と称していました。また、放送期間は4月~12月。翌年の第2作「赤穂浪士」から現在と同じ1年間の放送になりました。
同じくNHKの連続テレビ小説は61年の「娘と私」が第1作です。現在は年2作品の放送ですが、74年までは年1作でした。また、現在は多くの作品で女性が主人公ですが、第1作は「私」という名前のない男性が主人公でした。
民放で60年代を代表する番組と言えば、61年放送開始の日本テレビの音楽バラエティー「シャボン玉ホリデー」です。当時人気の女性デュオ「ザ・ピーナッツ」が主役で、番組タイトルも当初は「ピーナッツ・ホリデー」の予定でしたが、牛乳石鹸(現:牛乳石鹸共進社)が1社スポンサーとなったことから「シャボン玉ホリデー」となりました。
66年に放送を開始し、現在も続いているのが日本テレビの演芸番組「笑点」です。初代司会者は立川談志。五代目三遊亭圓楽や桂歌丸が第1回の出演者でした。また今年3月までレギュラー出演をしていた林家木久扇は2年目から若手大喜利に出演しています。
子ども向け番組では、日本初の本格テレビアニメ「鉄腕アトム」は63年に、現在でも人気のコンテンツ「ウルトラマン」は66年に放映が開始されました。なお、昔の子ども向け番組の代名詞「月光仮面」は58~59年の放送で、世代的には一つ前になります。