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お寺と福祉の情報局

意外と多い「夜の仕事」出身の介護職

2022年10月16日

 ある介護業界紙を読んでいたら、元ホストが経営する介護事業会社が紹介されていました。経営者レベルというケースは珍しいですが、現場スタッフなら、ホストやホステスなど、いわゆる「夜の接客業」からの転身組は介護業界では珍しくありません。また、勤務先には内緒なのでしょうが、介護職との二足のわらじを履いているホストやホステスもいます。

夜の街(イメージ画像)
夜の街(イメージ画像)

 そうした夜の世界の人たちが新たな就業先として介護業界を選ぶのには、次のような理由が考えられます。

 まず、ホストやホステスたちは、比較的早い年齢でリタイアをします。もちろん、自分の店を持つなど、その世界でもっと先を目指す選択肢もありますが、そうでない場合は他業界への転職を余儀なくされます。採用時に年齢や経験などの要件が厳しくない介護業界は有力な就職先候補となります。

 次に、接客で培った高いコミュニケーションスキルを生かせる点です。相手の話をよく聞き、そこから話題を広げ、初対面の人とでも盛り上がれる会話力は大きな武器になります。

 特に年配客が多い店で働いていた人たちは、高齢者が喜ぶ話題や音楽などの「ツボ」をしっかり押さえています。また働く店によっては、自身が歌ったり踊ったりもします。そうしたエンターテイナーとしての才能はレクリエーションの場で重宝されます。

 とはいうものの、前職では認知症の人や要介護の人は来なかったでしょうから、そうした人の対応には当初は苦労することが多いと考えられます。筆者が先日会った介護職の女性が元ホステスでしたので、その疑問を直接ぶつけてみました。

 「酔っぱらい客よりも認知症のご利用者さまの方がずっと話すことがしっかりしています。何も問題はありませんでした」

 

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