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親なきあとにも法話 大阪・安福寺が初の試み

2023年6月8日

※文化時報2023年4月28日号の掲載記事です。

 大阪府柏原市の浄土宗安福寺(大﨑信人住職)は14日、4回目の「親あるあいだの語らいカフェ」を開いた。障害のある子やひきこもりの子の親たちが、子の世話をできなくなった後の「親なきあと」について語り合う催し。今回は初の試みとして、総本山知恩院(京都市東山区)の布教師による法話を聴いた。

法話に聴き入る語らいカフェと介護者カフェの参加者たち
法話に聴き入る語らいカフェと介護者カフェの参加者たち

 一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事)の関連行事。今回も介護者カフェ=用語解説=との同時開催で、計22人が参加した。

 法話を担当したのは、宮地正則・秋玄寺(大阪府寝屋川市)住職。宮地住職は花まつりの話題から切り出し、釈尊の生涯や阿弥陀仏の慈悲などへと話を広げた。参加者らはうなずいたりメモを取ったりし、最初と最後に念仏を10回となえる浄土宗の作法「同称十念」を共に行った。

 参加者らはその後、和室で心ゆくまで語り合い、「初めて法話を聴いた。いい経験をさせてもらえた」「心が洗われた」などと好意的な感想を述べた。大﨑住職は「年2回は同じような催しを開きたい。カフェに来られた方にも、仏教に親しんでもらえれば」と話した。

法話の後は心ゆくまで語り合った
法話の後は心ゆくまで語り合った

【用語解説】介護者カフェ

 在宅介護の介護者(ケアラー)らが集まり、悩みや疑問を自由に語り合うことで、分かち合いや情報交換をする場。「ケアラーズカフェ」とも呼ばれる。主にNPO法人や自治体などが行っているが、浄土宗もお寺での開催に取り組んでいる。孤立を防ぐ活動として注目される。

 

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