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老いも若きも「語らいカフェ」 大阪・安福寺で初

2023年3月6日

※文化時報2023年1月27日号の掲載記事です

 大阪府柏原市の浄土宗安福寺(大﨑信人住職)は14日、初めての「親あるあいだの語らいカフェ」を開いた。障害のある子やひきこもりの子の親と支援者らが、子の面倒を見られなくなった後の「親なきあと」について語り合う催し。介護者カフェ=用語解説=との同時開催で、計約30人が参加した。

 参加者らはまず、本堂での演奏会に案内され、地元のオカリナサークルのメンバーら5人が「バラが咲いた」など5曲を披露。柔らかな音色が響き、会場はリラックスした雰囲気に包まれた。

本堂で行われたオカリナの演奏会
本堂で行われたオカリナの演奏会

 続いて、全国浄土宗青年会のキットを使い、「自分だけのお守り作り」を体験。阿弥陀仏の絵をなぞって写仏し、それぞれ願い事を書き添えて袋に入れると、大﨑住職が仏前で願を入れる作法を行った。

 その後、介護者カフェと親あるあいだの語らいカフェのテーブルに分かれ、コーヒーを片手に胸の内をざっくばらんに語り合った。

気持ち伝え、助かり合う

 安福寺は、一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室(小野木康雄代表理事)の支部を開いている寺院の一つ。大﨑住職が文化時報の「福祉仏教入門講座」を受講し、参画を決めた。

 元々は介護者カフェを先に開いており、第1回は2021(令和3)年10月に実施。支え合う手と理解し合う心が重なっていく様子をイメージして「おてあわせ」と名付け、最近では毎月14日に行っている。親あるあいだの語らいカフェは無理なく開催できるよう、これに加わる形を取った。

親あるあいだの語らいカフェでは、ざっくばらんに語り合いが行われた
親あるあいだの語らいカフェでは、ざっくばらんに語り合いが行われた

 この日、親あるあいだの語らいカフェのテーブルには、障害のある子のいる同財団の藤井奈緒理事と小迫孝乃アドバイザーを含む9人が参加した。

 ある支援者は、施設利用者が実際に直面している親なきあとの財産問題を相談。藤井理事から、遺言や家族信託などについて説明を受け「すぐに動けそうアドバイスを聞けた」と喜んだ。

 30代の発達障害の子がいる後藤真志子さんは、さまざまな業者や新興宗教からセールスや勧誘を受けそうになっていると明かし「『お寺と教会』とうたっているので、安心感がある」と語った。また、自身が高齢者福祉の仕事をしているとして、「次回は介護者カフェの方にも参加したい」と笑顔を見せた。

 大阪府八尾市で発達障害専門のグループホームを運営する山中康大さんは「行政の窓口だとかしこまってしまい、気持ちをしっかり伝えるのが難しいが、お寺の雰囲気は普段の生活から離れた感じがして、おしゃべりしやすい」と話した。

「自分だけのお守り作り」で願を入れる大﨑住職。参加者らが焼香した(画像を一部加工しています)
「自分だけのお守り作り」で願を入れる大﨑住職。参加者らが焼香した(画像を一部加工しています)

 大﨑住職は「困ったときはお互いさま。『支え合い、助け合う』と言うよりも、『支えられ合い、助かり合う』と言った方が上下関係がなく、阿弥陀仏の教えにかなっている」と指摘。「どれか一つの分野の悩み相談に特化するのでなく、さまざまな人々が支えられ合う空間にしたい」と、今後の活動に意欲を示した。

 安福寺の親あるあいだの語らいカフェと介護者カフェは次回、2月14日午後2時から開かれる。ピアノとハンドベルの演奏会もある。

【用語解説】介護者カフェ

 在宅介護の介護者(ケアラー)らが集まり、悩みや疑問を自由に語り合うことで、分かち合いや情報交換をする場。「ケアラーズカフェ」とも呼ばれる。主にNPO法人や自治体などが行い、孤立を防ぐ活動として注目される。

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