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福祉あるある

「脳トレ」に最適な外国人介護スタッフとの会話

2023年7月16日

 コロナ禍が事実上収束したこともあり、観光地では外国人の姿が一気に増えました。留学生や技能実習生、特定技能など日本で学ぶ外国人の来日も進んでおり、介護業界の人手不足解消が期待されます。

入居者と話す外国人スタッフ(イメージ)
入居者と話す外国人スタッフ(イメージ)

 さて、介護の現場で外国人を受け入れることのメリットといえば何でしょうか。「人手不足の解消」は確かに大きいですが、それ以外にも「利用者・入居者の脳トレになる」という点が挙げられます。

 先日、ベトナム人介護スタッフを受け入れた大阪の施設で、入居者とこんなやり取りがあったそうです。

「大阪に来たんやから、おいしいもん食べなもったいないで。まずは、たこ焼きやな」
「すみません。『タコヤキ』って何ですか?」
「そりゃ、タコを小麦粉に入れて、丸く焼いたもんや」
「すみません。『タコ』ってなんですか?」
「えー、タコってのは、海におって、足が8本あって…」
 
日本で介護現場に入る以上、仕事に関わる日本語は事前に学んでいても、タコという言葉を教わる機会はなかったのでしょう。もちろんベトナムにも、タコを意味する単語はあります(「コン トゥオック」というそうです)。しかし、入居者との日常会話でタコの話題が出ることが想定できないのは当然です。

「会話の相手が日本人ですと、入居者もついつい言葉を端折って会話してしまいます。しかし、外国人相手だと『この言い回しで相手に通じるだろうか』と、最適な言葉や表現方法を自分で考えて会話をします。普段とは違う部分の脳を刺激しますので、認知症予防などに大きな効果が期待できます」。施設関係者は、そう語っていました。

 

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