2022年12月29日
暮れも押し詰まってまいりました。9月1日にオープンした「福祉仏教 for believe」も、はや4カ月がたとうとしています。
そこで、1年を振り返るこの時期に、アクセス数の多かった人気記事ベスト5を発表します。五つの記事の中に、まだ読んでいないものがあれば、ぜひリンクからご覧になってください。それでは5位から発表します!
5位は、「ALS『ここからスタート』たか&ゆうき初ライブ」。筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う古内孝行さんと、介護福祉士で音楽療法士の石川祐輝さんが結成するユニット「たか&ゆうき」が、初めて開いたコンサートの様子をレポートしました。
2人の持つ温かい雰囲気と、前向きに生きるひたむきさが、ライブの様子を通してひしひしと伝わってきます。
4位は、「名画の世界を脳全体で味わう アートリップ体験記」。1枚の絵をじっくり観察し、その感想を他者と共有することで脳が活性化し、認知症予防や回想療法としての効果があるとされる「アートリップ」を記者が体験しました。
ギャラリーを訪れて何となく眺めていた今までの美術鑑賞法とは全く異なる、アートの味わい方に目からうろこが落ちました。
3位はインタビュー記事「ポジティブな在宅介護のこつ 高橋信彦さん」。介護施設を退職し、ご両親を自宅で介護しつつ、その様子を積極的に発信し仲間とつながる活動をされています。
人気記事の3位に輝いた記念に、高橋さんからコメントを頂戴しました。
《在宅介護は素晴らしい! 短い時間にもかかわらず、丁寧な取材をありがとうございました。家族の思いを分かりやすく伝えていただき、感謝感激です。令和4年は、戦争勃発にwithコロナ…明るい話題が少ない年でしたが、わが家は、明るい楽しい話題でいっぱいでした。地域の皆さんのおかげで、うれしい楽しい思い出が、たくさんできました。そして、人生最高の親孝行ができたと、大きな満足感でいっぱいです。来年は、もっとすてきな在宅介護生活になりますように‼️ 夢職旅人 髙橋信彦》
コメントからも、ポジティブな人柄が伝わってきます。高橋さんの介護者オンラインサロンも、いつか記事で取り上げてみたいです。
2位は「子どもも高齢者も支え合い 西照寺介護者カフェ」。『文化時報』の紙面から転載した、浄土宗西照寺(大阪市天王寺区)で開かれている介護者の集いの記事です。
最近は介護者カフェを開くお寺が徐々に増えてきたのですが、西照寺の特徴は何といっても若者や子どもが訪れること。介護とは一見縁遠い世代が集まる背景には、正木唯真住職のある方針がありました。紙面でも反響を呼んだ記事です。
そして栄えある1位は…「ALS患者と音楽ユニット結成 石川祐輝さん㊦」でした!!5位に登場した「たか&ゆうき」が再登場。ユニット結成の秘話が明かされています。
福祉仏教 for believeで断トツ人気のお2人。1位獲得の記念として、2人を追いかけるライターの飯塚まりなさんから、コメントを頂きました。
《インタビューでさまざまな福祉従事者・当事者の方々にお会いした中で感じたことは、「今」の自分を受け入れることの大切さです。
橋渡しインタビューで登場するALS患者の古内さんが取材の帰り際に「自分から味方をつくっていかないと孤立してしまう」と何げなく発した言葉がとても深く残りました。家族だけに頼らず、自分から周りとつながっていこうとする思いの強さは学ぶことが多くあります。
このメディアを通し、「福祉」「介護」「障害」について微力ながらライターとして書き続けていきたいと思います》
たかさんの感想
《この記事をきっかけに、ALSという病気のことを知ってもらえたらいいなと思います。声が出る限り、歌い続けたいです。病気の進行や、音楽活動など発信していきたいと思ってるので応援よろしくお願い致します》
ゆうきさんの感想
《レクリエーションで始めた活動が、たくさんのご縁でこうやって記事に取り上げられるとは思ってもいませんでした。自分から楽しめばきっと相手も楽しんでくれる。そんな想いで介護の未来を明るくしていきたいです》
たか&ゆうきの感想
《軽いノリで結成した「たか&ゆうき」が、こうやって記事に取り上げていただけるとは思ってもいませんでした。まだ、「みちの途中」です。これからも当事者の気持ちと、介護者の想いを掛け合わせた歌作りに挑戦していきたいと思います。応援よろしくお願いします》
たか&ゆうきは来年もさまざまなことに挑戦するそうです。2人の新しい活動の様子は、年明け2日にアップします。ぜひご覧ください。