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「文化時報」コラム

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『文化時報』コラム 〈25〉「令和太平記」の予感

※文化時報2022年8月19日号の掲載記事です。  ここのところ、大崎事件の弁護活動と再審法改正の実現に向けた各地での講演、執筆に忙殺される日々が続いている。常にまなじりを決し、眉間に皺を寄せ、髪を振り乱しているからか、最近ではインタビューなどで「たまには息抜きしていますか?」「気分転換としてやっていらっしゃるこ…

2023年3月20日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈26〉認知症で残ること

※文化時報2022年9月9日号の掲載記事です。  スピリチュアルケアは、「する」ものではなく「なる」ものだ、というのが私の持論です。そして、スピリチュアルケアが「なる」プロセスには、「相手の力」「場の力」「自分の力」の三つが作用します。 …

2023年3月16日

ヒューマニズム宣言サムネイル
『文化時報』コラム 〈24〉「ゆるし」の日を願う

※文化時報2022年7月29日号の掲載記事です。  読者の皆さんは「天竜林業高校事件」という事件を聞いたことがあるだろうか。静岡県天市(現在の浜松市天竜区)の元市長が2008(平成20)年、静岡県立天竜林業高校の生徒だった孫を志望大学に推薦するよう、当時の校長だった北川好伸さんに依頼し、これを受けた北川さんがその…

2023年3月13日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈25〉母との食事を数えて

※文化時報2022年8月26日号の掲載記事です。  先日、実に久方ぶりに、母と一緒に旅をしてきました。数年前に亡くなった父が出かけたがりだったおかげで、私が小さい頃はずいぶんとあっちこっちに連れて行ってもらったものでしたが。何年ぶりだったでしょうか。朝目が覚めてから、一日中母といたのは。そして、隣で寝て、目が覚め…

2023年3月10日

ヒューマニズム宣言サムネイル
『文化時報』コラム 〈23〉実名か、匿名か

※文化時報2022年7月15日号の掲載記事です。  私の著書『大崎事件と私―アヤ子と祐美の40年』では、登場人物の表記に実名と仮名が混在している。

2023年3月7日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈24〉火と水のバランス

※文化時報2022年8月5日号の掲載記事です。  連日のものすごい暑さに、ついに動きました。孫のために、猫の額ほどの庭にビニールプールを置いて、その上に日よけのシートを張りました。大きなシートが折からの風をはらんで、まるで帆船。お嫁さんと2人で汗だくになりながら、なんとかやり遂げました。 …

2023年3月4日

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『文化時報』コラム 〈22〉「伝え手」たち

※文化時報2022年7月1日号の掲載記事です。  6月22日午前10時過ぎ。鹿児島地方裁判所の門前に詰めかけたおびただしい数の支援者とマスコミの前に「不当決定」の旗が掲げられた。その瞬間、人の輪の中から「ふざけるな!」「(裁判所の)看板下ろせ!」と怒りの声が轟いた。このことは、その日の某紙の夕刊に「支援者から怒号…

2023年3月1日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈23〉脆い体 儚い命

※文化時報2022年7月22日号の掲載記事です。  命は儚(はかな)く、体は脆いものです。紙でも裂けてしまうような柔らかい皮膚。たった3分酸素がいかないだけで壊滅してしまう脳細胞。体温にしろPHにしろ、ごくごく狭い範囲の中でしか、今の状態を続けることができないのです。 …

2023年2月26日

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『文化時報』コラム 〈21〉知ってしまった以上は…(下)

※文化時報2022年6月17日号の掲載記事です。「上」からの続きです。  周防正行監督に初めて登壇をお願いしたのは、2014(平成26)年10月に鹿児島で開催した九州弁護士会連合会大会シンポジウムだった。…

2023年2月22日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈22〉泥が忍び寄ってくる

※文化時報2022年7月8日号の掲載記事です。  知人が責任者を務める施設で、入居者の方が逝かれたそうです。真夜中に部屋を出て、近くの公園で。脳梗塞を患い麻痺(まひ)が残るものの、自ら食事を作り、できることは自分でという孤高の方だったとか。常々、「俺は他人に迷惑をかけて、世話になってまで生きていたくない」が口癖だ…

2023年2月19日

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『文化時報』コラム 〈20〉知ってしまった以上は…(上)

※文化時報2022年6月3日号の掲載記事です。  5月27日、「再審法改正をめざす市民の会」の結成3周年を記念したイベント「無実の人々を救う再審法改正をめざす議員と市民の集い」が衆議院第1議員会館で開催された。…

2023年2月16日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈21〉勝手な予測癖

※文化時報2022年6月24日号の掲載記事です。 先日夕飯の後、不意に息子がクイズを出してきました。「あなたはくじを引きました。引いたナンバーは45でした。くじは全部で何枚?」 …

2023年2月12日

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『文化時報』コラム 〈19〉早緑のきらめき

※文化時報2022年5月20日号の掲載記事です。  風薫る5月。街のそこかしこで新緑がまぶしい。春の桜も秋の紅葉も素晴らしいが、私は清々(すがすが)しい風に揺れながら陽光にきらめく早緑(さみどり)に彩られるいまの季節が好きだ。 …

2023年2月8日

傾聴ーいのちの叫び
『文化時報』コラム 〈20〉底なしの絶望から

※文化時報2022年6月10日号の掲載記事です。  50代男性のIさんは当初、私がお部屋を訪ねるたびに悔し涙を流していらっしゃいました。抑えられない病の勢いを恨み、家族との別れを悲しみ、もう歩くことさえままならない自分自身にいら立っての涙でした。…

2023年2月4日

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『文化時報』コラム 〈18〉桜が彩る人生の扉

※文化時報2022年4月29日号の掲載記事です。 京都に移籍して2度目の春を迎えた。昨年の春は、鹿児島の事務所を整理し、移籍に伴うさまざまな雑務に忙殺されていたため、顔を上げて桜の花を愛(め)でる気持ちのゆとりがなかった。京都には桜の名所がそこかしこにあるのに、桜を見た記憶がないのだ。…

2023年1月31日

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