宗教専門紙・文化時報が提唱する新しい社会と仏教の関わり方。お坊さんが死後だけでなく、生きている間から困難を抱えた人に寄り添うことを目指す考え方や活動のこと。
※文化時報2022年11月22日号の掲載記事です。 「日本の成年後見制度=用語解説=は人権問題なので廃止せよ」と国連から日本国政府が勧告を受けている―。そんなショッキングなナレーションから番組は始まった。11月14日放送のNHKクローズアップ現代「親のお金をどう守る 認知症600万人の資産管理」である。…
2023年7月31日
※文化時報2023年4月21日号の掲載記事です。 歴史好きの私にとって、NHKの大河ドラマは、子どもの頃から特別な存在だった。特に10代前半の頃に見た「国盗(と)り物語」「勝海舟」「元禄太平記」「風と雲と虹と」などの作品のシーンは、半世紀近くたった今もなお記憶に残っている。…
2023年7月28日
※文化時報2023年4月14日号の掲載記事です。 日々、さまざまな出来事があります。「時間」とは「出来事が積み重なったさま」を指す言葉なのでしょう。でも、その積み重なったあれこれは、事実そのものではありません。私たちは事実を認識したとき、瞬時にして物語をつくり、物語として蓄積していくのです。…
2023年7月25日
※文化時報2022年11月8日号の掲載記事です。 「上映会をしたいので場所を貸してほしい」と知人を通じて依頼してきた人がいる。映画のタイトルは「みとりし」。榎木孝明さんが主演らしい。顔の知っている俳優だからといって油断はならない。よく話を聞いてみて、どうやら宗教団体がバックにいるふうでもないので、聞法会館を使っ…
2023年7月21日
※文化時報2023年4月7日号の掲載記事です。 「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」というが、2023年の1月から3月は、60年余の私の人生でも格別といえる激動の日々だった。 …
2023年7月18日
※文化時報2023年3月31日号の掲載記事です。 57年。
2023年7月14日
※文化時報2022年10月25日号の掲載記事です。 近隣に「大人の遊び仲間」と自称するグループがある。メンバーは70代を中心にした男性ばかり15人ほど。元社長や元教員もいるらしいが、現役時代の職業は口にしない。「トントン(差がない)の関係」を大事にしている。だからリーダーもいない。 …
2023年7月11日
※文化時報2023年3月24日号の掲載記事です。 3月13日午後0時半、私は東京高裁の正門前に到着した。次第に雨足が強まる中、すでに200人を超える群衆が門前に詰め掛けていた。この日の午後2時に出される袴田事件の決定を待つ人々である。 …
2023年7月8日
※文化時報2023年3月17日号の掲載記事です。 ここのところ、訳の分からない閉塞感にとらわれています。
2023年7月5日
※文化時報2022年10月11日号の掲載記事です。 「怒っている人は困っている人」と福祉の世界ではよく言われる。
2023年7月1日
※文化時報2023年3月7日号の掲載記事です。 前回このコラムで言及した日野町事件について、大阪高裁は2月27日、2018年7月の大津地裁に続き、再審開始を認める決定をした。 …
2023年6月28日
※文化時報2023年3月3号の掲載記事です。 緩和ケア病棟では、毎日カンファレンスをしています。さまざまなケースについて、多職種間で意見交換をしながら、慎重にケアを進めるためです。そのカンファレンスがいつも重い空気になるのは、鎮静をかけるタイミングについて検討するときです。 …
2023年6月24日
※文化時報2022年9月27日号の掲載記事です。 先日、「僧侶のグリーフケア」という演題で講演してきた。お招きくださったのは、クリニックの院長。「第1回地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 全国の集いin湘南ひらつか2022」という大会であった。「超高齢社会を生きるために医療者、介護者、市民が一緒に…
2023年6月20日
※文化時報2023年2月24日号の掲載記事です。 鹿児島から京都に移り住んで、初めて存在を知った野菜の一つに「日野菜」がある。滋賀県日野町発祥のカブの仲間だそうだが、形状は細長い大根といった感じで、上部から葉にかけての美しい紫色が目を引く。漬物にすると、程よい苦みと辛みの奥に、ほのかな甘みを感じる。歯応えも良い…
2023年6月18日
※文化時報2023年2月17日号の掲載記事です。 時々、どうしようもない気分になります。底なしの沼? 身動き取れない小さな箱? 捜しても捜しても出口のない迷路? う~ん、どれもうまく言い表せていないのですが、とにかく、どうしようもないのです。 …
2023年6月12日