※文化時報2023年2月24日号の掲載記事です。 鹿児島から京都に移り住んで、初めて存在を知った野菜の一つに「日野菜」がある。滋賀県日野町発祥のカブの仲間だそうだが、形状は細長い大根といった感じで、上部から葉にかけての美しい紫色が目を引く。漬物にすると、程よい苦みと辛みの奥に、ほのかな甘みを感じる。歯応えも良い…
2023年6月18日
※文化時報2023年2月17日号の掲載記事です。 時々、どうしようもない気分になります。底なしの沼? 身動き取れない小さな箱? 捜しても捜しても出口のない迷路? う~ん、どれもうまく言い表せていないのですが、とにかく、どうしようもないのです。 …
2023年6月12日
※文化時報2023年2月10日号の掲載記事です。 最強寒波が全国を襲った1月末、私は岩手弁護士会に、再審法改正をテーマとする研修会の講師として招かれた。岩手県を訪れるのは中学校の修学旅行以来、何と46年ぶりのことである。 …
2023年6月6日
※文化時報2023年2月3日号の掲載記事です。 仕事柄、ご高齢の方とお話をさせていただく機会に多く恵まれておりますが、「新聞が読みづらくなった」「階段が一息に上れなくなった」「え?何?よく聞こえないんだよ。もっと大きな声で!」と、加齢の嘆きをしばしばお聞きします。わが身を振り返っても同様にひたひたと迫りくるもの…
2023年6月1日
※文化時報2023年1月20日号の掲載記事です。 卯年が明けました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。年の始めのためしとて、やはり、今年の抱負などを胸に描いておられることと思います。何といってもウサギですからね。皆さまの1年が、ぴょんぴょんと飛躍の年となりますようお祈り申し上げます。…
2023年5月21日
※文化時報2023年1月13日号の掲載記事です。 2023年への年越しを、私は初めて京都の自宅で迎えた。よし、京都の住民として初日の出を拝もう、と決意した私は、朝6時前に家を出て、徒歩20分の伏見稲荷大社(京都市伏見区)に向かった。夜明け前の刺すような寒さの中、足早に神殿に向かうと、すでにかなりの数の初詣の参拝…
2023年5月16日
※文化時報2022年12月16日号の掲載記事です。 最近、小学生の間でこんな言い回しがはやっているそうです。「それってあなたの感想ですよね?」。ご相談者が小学生のお孫さんに「もっと集中して食べなさい!」とお小言を言ったところ、そう返されたそうです。…
2023年5月10日
※文化時報2022年12月9日号の掲載記事です。 このコラムの29回で取り上げた「宝暦治水」の総奉行、平田靱負(ゆきえ)について、工事完成を見届けた後自刃した、と書いたことについて、読者の方から「最近の研究や平田をまつる治水神社では『病死』の可能性が高いとされています」とのご指摘を受けた。 …
2023年5月6日
※文化時報2022年12月2日号の掲載記事です。 小学生の頃から「あちこちに行く仕事がしたい」と思っていたのですが、おかげさまで夢かなった今日この頃。行かせていただく先が決まりましたら、地図とタイムスケジュールをにらんでピンときた「ここ!」をお訪ねするのを、小さな楽しみとしております。…
2023年5月1日
※文化時報2022年11月25日号の掲載記事です。 ここのところ「秋の講演ラッシュ」で東奔西走する日々が続いている。弁護士会主催の講演と並んで多いのが、全国各地の冤罪(えんざい)事件を支援する団体での講演だ。 …
2023年4月27日
※文化時報2022年11月18日号の掲載記事です。 お大師様は、密教の聖地をどこに定めようかとお探しになっていた時、白と黒の2匹の犬に出会い、案内されて、高野山に至られたそうです。 …
2023年4月22日
※文化時報2022年11月11日号の掲載記事です。 日弁連に再審法改正実現本部が設置されてはや5カ月。全国の弁護士会が、この問題について広く世論に訴えるためにさまざまなイベントを企画し、実現本部の本部長代行を務める私も、講演やパネリストとして登壇する機会が多くなった。 …
2023年4月18日
※文化時報2022年11月4日号の掲載記事です。 先日、夜空に、それはそれは美しい満月がぽっかりと浮かんでおりました。月を見ると昔から、なんだか胸の奥が「きゅうっ」といたします。ひどく懐かしいような、悲しいような、言葉にしようのない思いが湧いてきて、目が離せなくなります。ワタシ、モシカシタラカグヤヒメダッタノカ…
2023年4月14日